<佐世保基地>最新鋭の強襲揚陸艦が入港

個人的には今回の配備には賛成だが、
沖縄県の方の感情を考えると政府側からの事前の配慮のなさを感じる。
日米安保の基軸が鳩山元総理によって部分破壊され、
その原因となった沖縄普天間基地移設問題にも配慮しない今回のことは、
沖縄県および米国の双方に不信感を持たれているのではないだろうか?

米海軍佐世保基地長崎県佐世保市>に9日午前、
最新鋭の装備を備えた強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」が入港した。
同基地の同型エセックスと今月下旬にも交代式を行う予定という。
ここまでの情報でも、日米は首脳部において相当の根回しを、
極秘裏にやっていたことが伺える。
多分、田中防衛大臣は知らないことかも(笑)。
普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸機MV22オスプレイと、
一体的に運用される今回の配備は予想するに難くないことで、
沖縄側は反発の姿勢を強めていることは言うまでもない。

満載排水量4万500トン、全長257メートル。98年に就役。
海兵隊が10月にも普天間飛行場に、
MV22を配備することに伴う交代なのであろうと推察できる。
米海軍は「前方展開力の増強のため」と説明している。
正直、平和ボケしている日本にはこの程度の説明で十分だろう。

これに対し、普天間爆音訴訟団の高橋年男事務局長は、
「事故が多発したオスプレイ配備で、
世界一危険な飛行場と称される普天間が、
さらに危険な状態となるのは絶対許せない。
地元の頭越しに配備に向けた動きが着々と進むことに強い怒りを覚える」
と、反発した。

沖縄県の反発は当然のことだろう。
鳩山元総理が「海外、最低でも県外」と沖縄に訪問して約束したのに、
すべて反故にされている状況で沖縄が反発しない訳がない。
野田総理は今回も田中防衛大臣に投げた形なのだろうか?
国会でまともに答弁もできない大臣に任せたなら無責任にも程がある。
野田政権は秘書切りではなく、大臣切りで乗り切る構えかもしれない。