<泊原発>3号機、5月5日深夜に停止…北海道電力

次々と原発が停止してゆきます。
北海道電力は25日、全国で唯一稼働している泊原発3号機を、
5月5日午後11時頃に停止させて、
定期検査に入ると発表した。
また、政府が進めている関西電力大飯原発3、4号機の、
早期再稼働は困難な情勢であり、
国内50基の原発は全て停止することになるのは確実だ。

25日、安全協定に基づき北海道と原発の周辺4町村に報告された。
北海道連力によると、5月5日午後5時ごろから、
3号機の出力を低下させるということだ。
そして、同11時ごろに発電が完全に止まり、
約3時間後の6日午前2時ごろには、原子炉が停止する。
冷温停止は7日午後になる見通しである。

前回は東日本大震災直前の昨年3月7日、
定検の最終段階の「調整運転」として再稼働させ、発電を開始した。
4月6日に定検終了にあたる「営業運転」への移行を予定していたが、
東京電力福島第1原発事故により、
安全性確認や地元同意の取り付けに時間を費やし、
8月17日にずれ込んでしまった形である。

定期検査は原則13カ月以内に1回の実施が義務づけられており、
北海道電力は当初4月下旬を予定していたのであるが、
ぎりぎりの5月5日まで引き延ばした。
それについて北海道連力は、
「他の発電所が停止した場合のリスク回避や化石燃料の消費抑制のため」と引き伸ばした理由を説明している。

定期検査では、燃料集合体157体のうち約40体を交換、
原子炉本体や冷却系設備などの安全性を調べることとなる。
停止期間は7月中旬までの約2カ月半を予定しており、
その後、安全評価(ストレステスト)の1次評価に入る予定だ。

しかし、付近の活断層連動による地震の影響を、
国が審査中ということもあり、
停止中の泊原発1、2号機も含めて再稼働が遅れる可能性もあり、
再稼働には見通しが立っていないのが現状だ。