<もんじゅ>廃炉含め4案提示 文科省

日本の電力会社は、どうあっても原発を動かしたいらしい。
人質は電力供給過多による節電の要請と計画停電
電気会社、ガス会社などインフラ系民間企業は、
できれば既存の電力会社だけでなく新しい企業が進出して欲しいし、
自由競争をして欲しい。

日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」の、
将来の研究開発の進め方について、
文部科学省は23日の原子力委員会新大綱策定会議で、
廃炉を含めた選択肢4案を示した。
正直わからないのはなぜ文部科学省?というところだが、
経済産業省と思っていただけに肩透かしを食った感じ。

政府がもんじゅ廃炉案を本格検討するのは初めて。

4案は、
(1)運転開始後10年以内の実用化を目指して従来通り推進
(2)当面3〜5年運転し実用化が可能か判断
(3)実用化を断念し国際的な増殖炉研究施設として活用
(4)廃炉にして基礎研究のみ継続−−としている。
私から見れば、(1)〜(3)は運転するのである。
現在の立地が安全なものかどうか慎重に検討してもらいたい。
福島原発地震でなく津波にやられたのだから。

もんじゅ原発の使用済み核燃料を再利用する、
核燃料サイクル」の要に位置づけられてきたが、
原子力委の専門部会は16日、
▽使用済み核燃料をすべて再利用する「全量再処理」
▽すべて地中に埋める「全量直接処分」
▽両者を併用−−の3選択肢を提示した。
文科省案では、全量直接処分を選ぶ場合は、
使用済み核燃料が得られないので高速増殖炉は(3)と(4)になる。
全量再処理または併用を選ぶならば(1)と(2)が選択肢になる。

この核燃料サイクルというのは全く信用できない。
実用化計画が既に数十年近く遅れているのである。
そのたびに経産省では計画を書き換えている。
核燃料サイクルを依存していたフランスには断られ、
既に大きな岐路に立っている。
御用教授を責任逃れに使っている場合でない。
しっかりとした計画を立て安全に使用できる原発でないと再稼働は許せない。