<ドコモ漏えい>自宅番号基に情報収集…関連会社

昨今本当に個人情報の漏えいが多い。
私自身、マンション投資の話や株投資の話、FXの話などの電話がある。
これは提供している個人情報を管理している会社が、
ずさんな管理をしているのはもちろん、
個人のPCにもウイルスソフトが入れられてないなど、
ちょっと考えられない自堕落な管理をしている人が多すぎる。

だいたいいくら大手とはいえ、
NTTドコモの携帯電話の顧客情報漏えい事件は内部犯行で、
社内の規律がずさんなのと、派遣社員が個人情報を見ることができる状況が、ドコモ子会社元派遣社員
白石大介容疑者(42)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=が、
個人情報を漏らすというNTTの余りにも幼稚な犯行を容易にし、
また、漏らした情報の転売先となっていた愛知県の調査会社は、
その情報をそのまま使用することをせず、
他の個人情報を収集するのに使っていたと言うのだから悪質だ。

現在確かに個人情報は非常に種類が多く需要は多いだろう。
そこに目を付けた調査会社は1つの個人情報から多種の個人情報を収集し、
集めた個人情報を販売していたとみられ、
愛知県警はこうした個人情報ビジネスの全容解明を進めている。

白石容疑者が不正使用した端末の機能は、
顧客の携帯電話番号と名字など氏名の一部を入力するだけで、
連絡先の固定電話番号と氏名、生年月日が表示されてしまうという。
漏えい防止策として住所や口座番号などは非表示だったというが、
全く漏洩防止に放っていない。
やはり正社員以外には個人データは見られないようにしておかないと、
派遣だから疑うということではなく、
やはり社内規定も適用されないだろうし、
正社員のようにさらりーマンとして終わるというリスクもない。

捜査関係者によれば、白石容疑者は契約者氏名、固定電話番号を入手、
依頼先の千葉県の調査業者に販売していたという。
またこの業者が愛知県の調査会社に転売するという、
追いかけにくい方法をとっていたのである。

この調査会社は探偵業界では有名で「情報屋」と呼ばれており、
「携帯番号から住所と氏名を調べる」として、
全国の探偵業者から個人情報調査依頼を受けていたという。
ただ、ドコモの端末では住所が分からない。
そのため、調査会社は白石容疑者から入手した氏名、
固定電話番号を基に別の探偵業者などに依頼して住所を割り出し、
販売していたらしい。
仲間内で情報を回していたため漏れた個人情報も多種にわたるだろう。

調査会社は宣伝チラシを出していたが、携帯各社の情報入手料金は、
ソフトバンク2万2000円、ドコモ最大6万7000円と差があり、
県警は各社の管理体制の違いなど「入手難度」が、
料金の差に反映されていたとみている。
この料金から見るとドコモのセキュリティは硬そうだが、
私の知る限り端末の操作は中学生でもできる。
販売端末(派遣社員)、入金処理端末(正社員)、
仕入れ・売上データ処理(店長・副店長)などに分かれており、
販売端末は買い替えの際の本人確認にパスワードなしでアクセスできる。
つまり、非常に甘いセキュリティーであり、
ちょっとしたウイルスが入れば瞬時にドコモ本店にアクセスできるだろう。

不正入手1件に対する報酬も、白石容疑者は1万数千円だったが、
ソフトバンクの情報を住所や固定電話番号も含めて、
入手したとして逮捕された販売代理店元店長は最大6000円だった。
セキュリティーに関してはできるだけ自己防御することが必要。
例えば、家族で複数台の携帯電話を持つ際は、
契約者は父親か母親だけにして、他の家族の情報漏えいを防ぐとか、
ドコモから送られてくる不要なメッセージをブロックするとか、
購入時、買い換え時、故障時、解約時以外は店頭に行くのもやめよう。