<富士山>山体崩壊なら40万人被災 静岡大教授が試算

映画で日本沈没を見たことがあります。
しかし、その映画の中でも富士山の大爆発は回避されました。
それほど富士山の崩壊がもたらす影響は大きいのだと思います。
そして、いつの研究データが公式に発表されました。

地震やマグマの突き上げなどで、富士山の山体崩壊が起きると、
周辺の最大約40万人が被災するという試算を、
静岡大防災総合センターの小山真人教授(火山学)が公表しました。
21日に開かれた静岡県防災・原子力学術会議の、
地震・火山対策分科会(藤井敏嗣会長)で明らかにしたものです。
この被災者の被害の詳細はわかりませんが、
あの広大な富士山が崩壊し山肌の岩石などが飛んできたり、
転がってきたりするわけですから軽く見るわけにはいかないでしょう。
また、噴火せずとも多量の石や砂、灰などが降り注ぎ、
その後雨が降れば土石流となって、
富士山に近い町や村では埋もれてしまうところも出るのかもしれません。

富士山は04年に国主導でハザードマップが作製されたのですが、
山体崩壊は想定外となっているようです。
小山教授は、過去の事例の分析から発生頻度を5000年に1度とし、
人口分布図とあわせ試算したのがこの結果です。
東日本大震災では、1000年に1度と言われ安心していた野を見透かすように、
大災害がもたらされました。
5000年に1度でも大きな被害があるという研究結果が発表された以上、
国や自治体は備えるべきです。
タカをくくっていると自然は牙をむいて襲いかかってきます。
東日本大震災を教訓にできないようなら政治家、官僚は辞めるべきでしょう。

この結果によって、東側に崩れると、
同県御殿場市や周辺の河川沿いに住む約40万人が被災するとされてます。
また、北東側への崩壊で約38万人、
南西側で約15万人が被災するとされています。
小山教授は山体崩壊時の避難対策を国や県の災害想定に含めるべきだとし、
「過去の山体崩壊の仕組みはいまだに不明で、早急な調査・研究が必要だ」と指摘しているということです。
国は今権力の争奪に奔走しています。
今回の小山教授の富士山レポートをプロジェクトチームも組まず、
置き去りにすることは40万人被災という未曾有の災害に、
準備しないということであって、国民の命よりも自己の保身や、
権力闘争の勝者になることであり国民は監視の目を向けることが大切です。