台風北上、九州が強風域へ…6人負傷、停電続く

今回の台風15合はとてつもない大きさで沖縄地方を襲っている。
強い台風15号は27日午前、沖縄本島や鹿児島県奄美地方を、
風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら、北上を続けた。
交通にもかなりの影響が出ているようで、夏休みで沖縄に来た人など、
帰る手段を確保できずに空港で一晩を凌いだ人もいるとか。

27日夜には、九州の広い範囲が、
風速15メートル以上の強風域に入る見込みで、気象庁は暴風や高波、
大雨への警戒を呼びかけている。
台風の影響で、那覇市で70歳代の女性が腰の骨を折るなど沖縄、
鹿児島両県の6人が重軽傷を負った。
また、27日正午現在で、
両県の計約6万9000世帯で停電が続いている。
那覇空港を発着する空の便は午前中、
全便が欠航するなど交通機関はまひ状態が続いた。
夜間に入ると九州のかなり広い範囲が台風の暴風域に入ったようだ。
風速15mというから通常の台風とかわりない風の強さである。
またけが人も出ているし、広い範囲で停電しているとのこと。
この夏の暑い中、大変な思いをしてらっしゃると推察される。
短期間とはいうものの交通マヒは沖縄にとっては致命傷。
流石に島だけに代替の交通機関はないと思っても良い。

台風15号は27日正午現在、
九州南西の東シナ海を時速20キロで北北西へ進んでいる。
中心気圧は950ヘクト・パスカルで、
中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。
元の台風が大きかったために約1日が経過したものの、
台風の勢力はかなり大きなまま進んでいる。
これだけ大きな台風になると直撃はなくとも、
かなり風雨の被害が予想されるので今後も注意が必要だろう。

27日未明から午前にかけ、
鹿児島県瀬戸内町(奄美大島)で最大瞬間風速44・2メートル、
那覇市で同38・5メートルを観測。
同日午前9時までの24時間雨量は、
鹿児島県和泊町沖永良部島)で318ミリ、
沖縄県国頭(くにがみ)で247ミリに達した。
通常日本に来る台風の性格は「雨台風」か「風台風」なのだが、
今回は双方ともに非常に大きな数値を観測した。

台風は今後、次第に速度を速め北上を続ける見通し。
27日夜は九州各地で激しい雨の降る恐れがある。
28日正午までの24時間雨量は鹿児島、宮崎県250ミリ、長崎、熊本、
大分、沖縄県200ミリと予想している。
今後の台風の進路が気になるところだが、いま予想している範囲では、
九州全域は警戒したほうがいいだろう。
特に雨量に気をつける必要が有り土砂崩れや川の増水などには、
自治体単位での警戒を続けるのがいいと思われる。
この時期の台風は迷走台風となりやすいので、九州一体だけでなく、
本州や四国も今後のニュースには十分注意して欲しい。